
心地よい雑木林 秋の散策に最適
あるがままの森
車の往来激しい金杉十字路から北東に500bほどにある「金杉緑地」。低地のため、通りからは見えないが、脇道に入れば豊かな緑が見えてくる。
秋の日差しを受けると暑いくらいだが、森の中に入れば、涼しい風が吹き抜けた。やはり秋か。
すくすくと伸びたヒマラヤスギが目立つ。地形はすり鉢状で、歩道を下っていくと、群を抜いて背の高いハリギリが実をつけているのが見えた。コナラやクヌギも発見。ドングリの実が落ちるのが楽しみだ。
下りきると、アスレチックやベンチがある。周辺は、下草が刈り取られている。日の光が臨床まで届き、赤い小さな花をつけたミズヒキが咲いていた。
足元に目をやると、キバナアキギリは淡い黄色の花を、カシワバハグマは柔らかい白い花を咲かせ、秋の森は意外にも華やか。桃色の小さな花のキツネノマゴや、ツユクサの青い花も彩りを添える。
樹木も負けてはいない。サザンカはこれから花を咲かせ、コブシは赤い種子をつける。樹木全体が青黒く見えるほど、たくさんの実をつけるトウネズミモチ、赤紫色の実のムラサキシキブも。
その実をついばみに、メジロやシジュウカラなど野鳥もやってくる。緑地のフェンス越しから、池の上を飛ぶ鳥が見えた。
そういえば、ここは、「金杉の谷津田」。海老川が流れ、斜面林に囲まれた盆地に、谷津田が馬込霊園の方まで続く。
なるほど、緑地内にエゴノキやミズキなど、水分の多い谷沿いで成長する種が多い。ほかにも、川沿いで生育する落葉高木のムクノキやエノキがそびえ立っている。
この森は、75年に市が地権者から借り上げ「金杉市民の森」として開設し、以来、市民に親しまれてきた。01年には、市が買収、「金杉緑地」となった。市民の森時代から現在も手入れ・管理をするのは市民グループ「高根フレンドみちくさ」。月2回第1・3月曜に草刈や清掃活動をする。
「森のありのままの自然な姿を生かし、貴重種は絶やさぬように育てていきたい」と代表者の樋口和子さん。94年の会発足から12年経ち、野草の復活や増加が見られるようになった。
「『里山はみんなで守るたからもの』金杉小3年」と標語の通り、ここは地域に支えられた森なのだ。
【交通】JR船橋駅北口小室駅行きバス「金杉市民の森」下車、徒歩1分。
(06/10/21号)
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