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ヘルパーたち自ら立上げた介護研究会
現場に問う サービスの本質
ヘルパーが「初心」と「今」学ぶ場に


 
現場で、高齢者の介護を支えるホームヘルパー。良質な介護を行うためには、ホームヘルパーの育成は欠かせない。船橋には5年前、ヘルパーたち自身による「介護研究会」が発足した。スキルアップや目まぐるしく変化する制度への対応のためだ。ほぼ毎月開かれる同会主催の研修会には、遠路からの市外者含め200人以上が参加する。
  「このままでは、立ち行かなくなる」。00年介護保険が導入されたとき、現場は混乱した。
  制度導入と同時に、民間の介護事業所では、65歳以上の市民を対象に、介護保険適用のサービスをで利用するよう「手当たりしだい」の営業が始まった。依頼は急増、その対応にホームヘルパーたちの「かき集め」が行われた。その状況は「家政婦代わりのヘルパーたち」。当時ホームヘルパーだった安達マツ子さんは、危機感を抱いた。
  危機感はほかのヘルパーも同じだった。「私たちヘルパーが介護保険の意味を理解しなければ事態は改善しない」と言う安達さんに、職場の仲間が賛同した。02年5月船橋市勤労市民センターで、初の勉強会を開催。その後も研修会として定期的に開催し、明日11日で30回目となる。参加者も当初の45人から200人以上に増えた。
  06年介護保険制度改正、05年ヘルパーの医療行為範囲の変更など、介護制度はめまぐるしく変化する。ヘルパーのもとには、専門業者が催す研修講座案内が届くが、遠距離の会場や1万円以上という高額の講座料など、ヘルパーたちの足は遠のく。
  危機感で立ち上がった介護研究会だったが、その後の研修会では制度改正などにも敏速に対応、会場は地元、費用は2000円以下というメリットもあり前述の参加増となった。初回から運営を手伝うケアマネージャー・田中千鶴江さんは、「多くの人が参加できてこそ意味がある」と手弁当で続ける。
  「良質の介護とは、『本当にその人のためになる介護』。利用者を甘やかしてはいけない」と安達さん。研修会では、利用者に要求されるまま、サービスを行ってしまう介護事業関係者たちの甘さを辛口で指摘。「研修会は、本来の目的を思い出させてくれる」とサービス情報提供に従事する四釜明子さん。安達さんの熱意に、最近は川崎市など遠方からの参加者も増えた。
  本来の介護を、自主的な学びの場で、取り戻そうとする現場の努力が続く。
(2007/03/10)

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