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実籾コミュニティロード商店会 こだわり市
ターゲットは「高齢者」 心通う近所の「通り」へ


「高齢化」だからこそ、高齢者でにぎわう商店街を―。地域住民の高齢化や大型スーパーの出店などで、人通りが寂しくなった「実籾コミュニティロード商店会」。にぎわいを取り戻そうと、商店主らは、ターゲットを「若者」ではなく、「高齢者」に切り替えた。 10月29日、第4日曜日。同商店会にある高齢者施設「ネスト実籾」の駐車場前で開かれたのは「こだわり市」。新鮮な野菜、ギョウザ、なめらかプリン、菓子…、ここに並んだ主力商品は普段、商店街で売られているもの。
   焼き物のにおいや人だかりに引き寄せられるように3時間で約300人が訪れた。多くは近所の高齢者だ。「久々に活気が出た」と商店会の細野浩司会長は確かな手応えを感じている。
  「市」を始めたのは、今年9月。きっかけとなったのが、市の「商店街活性化プログラム事業」。商店会は明治大商学部水野勝之ゼミの学生らの協力で、客層を調査した。その結果、70%が60歳以上であることが分かった。
  雰囲気としては感じていた地域の「高齢化」。数字を目の当たりにしたことで、「活性化へ何らかの手を打つ」方針が決定づけられた。
  「高齢者に優しい商店会になろう」をテーマに、手始めに、値札の文字を大きく表示した。しかし、その前に高齢者に店に足を運んでもらうことが肝心だ。そこで始まったのが、この「こだわり市」。商店街の各店舗が商品を持ち寄り、消費者と商店の出会いの場を創ろうとのコンセプトだ。
  昨年から活動を支える大学生も黒蜜ときな粉で食べる手作り「こんにゃく」を売り出した。「実籾の新名物にしたい」と4年生の葛西卓さんは意気込む。
  「市」でのお客さんとの会話から、要望を商品に反映する店もある。ラーメン「赤鬼」と寿司「芳亀」が、「高齢者メニュー」を開発中だ。
  「歳をとったのは、お客さんも商店主の自分たちも同じ。だから、ご近所と顔見知りでいたい」(細野会長)。大型店ではできない心の交流、地域商店街だからこそできる商いがここにはある。
  「こだわり市」は、毎月第4日曜日、11時〜14時。「ネスト実籾」前駐車場。
2006/11/25

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