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10周年迎えた 和太鼓・そでっ鼓連
新天地にお囃子を― 団地の町に息づく「長幼の序」
40年前、東京湾を埋め立て、県内外の各地からやって来た人々が入居した「袖ヶ浦団地」。伝統文化のない新天地で、「自分たちのお囃子がほしい」と住民が始めたのが、「和太鼓・そでっ鼓連」。今年、10周年を迎えた。
地元の文化を育みたいと、96年、6人で始まった「そでっ鼓連」は今、32人になった。地域や市内の催し、学校への出前講座、最近では近隣市のイベントへの出演依頼も増え、年間の活動は15回を超える。
発足のきっかけは、袖ヶ浦地区誕生30周年記念。地区を祝う祭りだというのに肝心の祭囃子がない。ならば「自分たちで作ろう」と、6丁目で太鼓を教えていた西眞由美さん(55)を指導役に、会発足となった。
現在のメンバーは9歳から87歳。礼に始まり礼に終わる。礼は日本文化の太鼓を奏でる基本。時には87歳のおじいさんが「きちんとあいさつしなさい」と子供たちをしかる。「長幼の序」のしつけが、ここでは自然な形で身に付く。「私たちは地域の太鼓チーム。太鼓をたたく以上の役割を担っている」と西さん。
これまでの演奏は、近江・水口囃子や秩父・秩父屋台囃子など国や県の無形文化財となっている有名な曲が中心。団地住民の出身地が全国にわたることから、各地の音を再現したかった。
「太鼓の音は故郷を思い出す」。67年入居の団地1期生の頭川潤子さんは、そでっ鼓の演奏を当初から見守ってきた。
そして今年、初めて創作太鼓に取り組む。
演目は、「ヤマトタケル物語」。神話にまつわる、袖ヶ浦の地名の由来からイメージを膨らませた。ヤマトタケルの妻・オトタチバナ姫が荒ぶる海を静めるために東京湾に身を投じ、その時着ていた衣の袖が漂着したのがこの海岸だった。
創作は、全員で「古事記」を読むことから始まった。ぶつかり合うイメージをすり合わせ、完成までに1年かかった。
仲間たちは、10周年記念の寄せ書きに次のようにメッセージした。
「太鼓に感謝・仲間に感謝・家族に感謝・そして地域に恩返し」
(2006/11/11)
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