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帰国、外国、新旧住民…
葛飾中PTA 国際化教育委員会
学区の力「国際人」の育成に
帰国子女や外国籍の生徒が約10%を占める葛飾中(友澤國憲校長)。長年の「国際理解」や「帰国子女教育」の取り組みは同校ならではだが、03年からは、その学習にPTAの「国際化教育委員会」(天尾彰子委員長)が貢献している。海外生活を経験した保護者の声がきっかけとなって、今や地域を巻き込んだ活動を展開する同委員会を取材した。
4ヵ国語で用意された『ようこそ葛飾中学校へ』は、帰国・外国人子女と保護者などのための転・編入の手引き。早く学校に慣れてもらおうと、同じ経験を持つ委員会のメンバーが作成した。この、帰国・外国人子女に対する支援は、同委員会の活動の、2本柱の1つ。ここで注目したいのは、 もう1つの柱、学習支援を目的とする人材バンクの運営だ。これこそ、同校が目指す「国際人の育成」を強力に後押ししている。
20日の午後は、1年生の総合学習の時間。パソコン室では、「世界の手話の共通点」「各国の制服」など、20人ほどがインターネットで調べ学習に励んでいた。生徒の傍らで検索の助言をしていたのが、「ゲストティーチャー(GT)」と呼ばれる人材バンクの登録者。GTは今や、保護者や地域住民合わせて100人に迫る。
「国際化教育委員会」の活動がなぜ地域の人材バンクなのか。それは、「国際化=立場や考え方の異なる人同士の共生」という、同校の理念に基づく。帰国家族に外国人、そして新旧混在の住環境…。多様な人が住まうこの地域の大人たちが、時代を担う子供たちのために手を取り合う姿は、「国際化教育」の格好のモデルだ。
もちろん多様な人材によって、生徒たちの授業の充実も図ることができる。農業者が指導する野菜作り、帰国保護者などの英語学習の支援、地域の師範による書道や茶道など伝統文化の指導…。授業に厚みを増したい先生から依頼があれば、同委員会が人材を確保する仕組みだが、「発想を膨らませて、依頼以上の提案をしたい」(天尾委員長)思いが活動の発展につながっている。
委員会のメンバーも、帰国組、新旧住民が混在。「地域社会は身近過ぎて、その役割をあらためて意識することはなかった」と委員の1人で農業者の小川和也さん。海を渡り、身近な支えが必要だった人たちが、地域の役割と実力を見出した。
(2006/10/28)
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