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NPO「習志野第九合唱団」30年目前―「熱意」法人化でかたちに
ベテラン支柱に継続的活動 本場ドイツとの交流も視野
毎年12月、習志野文化ホールで行われる「習志野第九演奏会」。市民で結成される「習志野第九合唱団」だが、すでに約30年の歴史を持ち、先月NPO法人化した。長年、市の事業として行われてきた同演奏会は、今後は団が主催。「音楽の街・習志野」に新たな1ページを刻む。
今年もベートーベンの歓喜の歌を一緒に歌いませんか―。9月10日、菊田公民館で行われた「習志野第九合唱団」の結団式に、200人を超える人たちが集まった。参加者は、この日から12月17日の本番に向けて、「歓喜の歌」で知られるベートーベン作曲「交響曲第9番」を特訓する。
全国各地で組織される「第九合唱団」。その多くは、毎年秋ごろに一般市民から歌い手を募集・結団、年末年始の演奏会後は解散する。習志野第九でも、28回、結団と解団を繰り返してきた。気付けば県内で最も歴史が古い。
会の始まりは78年、習志野文化ホール開館を記念しての市民参加型の第九演奏会がきっかけ。その後、同市教委の事業として、行政主導で続いてきた。だが運営の多くは、第九経験者によるボランティアが担ってきた。
「いくら歌っても完璧にならない。これが第九の魅力」とベテラン勢は声をそろえる。参加者の80%がリピーターで、28年間皆勤者が7人も。初心者はベテランがしっかりサポートするので、毎年「習志野の第九はレベルが高い」と市外・県外からも参加者が集まる。
「『習志野第九』への熱意も任意団体のままでは、どこか宙ぶらりん。NPO化が合唱団への一人一人の意識を高めることになれば」と同理事長となった川谷聡さん。NPO化の背景には、市の財政難もある。独自団体になることで、様々な形で支援を受けやすくなる。
事業計画では、本場ドイツとの交流や、他団体主催の第九演奏会派遣などを予定しており、活動の幅も広がりそうだ。
「初参加者に定年退職の男性が多い。高齢者の受け皿となって、より地域に根ざした活動にしていきたい」と話す。
(2006/10/14)
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