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先代の画業明らかに 次代に伝える郷土の誇り
船橋出身 日本画家 鈴木鵞湖研究会



今の船橋市金掘町に生まれ、幕末の江戸で活躍した画家、鈴木鵞湖(1816年〜1870年)。代表作の1つ『十六羅漢像図』は、県指定文化財になっている。専門家の間では、「近代美術の基礎を築いた」とも評されるその画業を、「このまちに語り継ぎたい」。昨年夏、いまだ金堀町に続く鈴木家を含めた「鈴木鵞湖研究会」が発足した。
  「先祖に江戸で名をあげた日本画家がいてね…」。研究会は、友人同士だった中野洋子さん(59)と野中雅子(74)さんの何気ない会話から始まった。中野さんは、鈴木家から鈴身町に嫁いでいて、鵞湖から4世代目の子孫にあたる。
  鵞湖の後を少したどると、息子の鼎湖、孫の石井柏亭、鶴三と三代にわたってその資質を継ぎ、いずれも画壇で活躍した。石井姓は、鼎湖が養子にいったことによる。
  「鵞湖をテーマに冊子をまとめてはどうか」。地元で文集作成のサークルを主宰していた野中さんの発案で研究がスタート。孫・柏亭の作品は、教科書に取り上げられていて、野中さんにとって印象深いものでもあった。
  研究には、中野さんの兄・鈴木満吉さん(76)、満吉さんの息子で5世代目の正さん(50)らも参加。鈴木家に残る作品やメモをたどるほか、鵞湖の作品を所蔵する県立美術館、千葉市立美術館を訪問。鵞湖が眠る一乗寺(台東区)には、千葉市立美術館の伊藤紫織・学芸員らと足を運び、通された部屋に鼎湖のものと思われる作品を見つけた。
  昨年9月には、タイミングよく、柏亭が祖父と父について著した『鵞湖及鼎湖』が再販。その巻末に柏亭の息子・石井洋さんの名を見つけ、早速手紙を書いた。
  「私ども(鈴木家)は梨農家として一族幸せに過ごしています」
  今年3月、『十六羅漢像図』を所蔵する東庄町の蔵福寺へは、洋さんも同行。その前日、都内に住む洋さんは金堀町に一泊するなど、しばらく途絶えていた鈴木家と石井家が顔を合わせる機会となった。
  「船橋に住んで30年。鵞湖の作品や、ほぼ独学で画技を修めたその生き方を知る機会がなかった。自身研究を楽しみながら、次代に伝えていければ」と野中さんは話す。
  来年1月には千葉市立美術館で『鈴木鵞湖〜幕末に活躍した郷土の画家』が開催される予定。研究会では、そこまでの成果をまとめ、公開したい考えだ。
(2006/5/13

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