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支え合いのきっかけに商店街で
「笑い」と「歌声」


核家族化や近所付き合いの減少で独居高齢者たちにつのる孤独感。そうならないように、人の輪を広げようよ。大久保の商店街の一角で始まった「歌う十字路」は、高齢者の溜まり場となり、次第に生活の一部となっていった。「1日中、誰とも話さなかった」高齢者たちが明るく笑うようになり、地域へ踏み出すきっかけとなった。 ♪雪やこんこ、あられやこんこ…、大久保3のレストラン「自然亭」から楽しげな歌声が聞こえてくる。歌っているのは地元の高齢者たち。
  「コタツで丸くなるのは、今は子供たちかな」。講師を務める戸田志香さんのリードに会場が笑いに包まれた。
  休憩時間はもっぱら談笑。話題は最近の出来事や介護保険など。この日、初めての参加者もいた。相談には全員が親身になって耳を傾ける。「何だか希望がわいた」と参加者の1人。
  ここでの歌は、勉強ではなく「楽しみ」。参加も「1回ごとに自由」という気軽さがサークル活動とは一線を画す。
  立ち上げたのはリサイクルショップ「ミント」店主の駒村禎子さん。客との会話から、地域高齢者たちの切実な現状を聞いた。
  04年、駒村さんの考えに地元音楽家たちで構成する「まちの音楽好きネットワーク」の戸田さんと大田中早苗さんが賛同し「十字路」が始まった。
  ショップのポスターで参加者を募った。集まったのは必然的に地元の住民たち。それが好都合だった。歌う場では、次第に地域の交流が始まり、活動の広がりを生んだ。まさにここは、見知らぬ同士の出会いの契機になる「地域の十字路」となった。参加者有志で「ひな祭り」などの催し、日常の疑問を専門家を呼び解決する「聞いてみませんか?」の開催、古タオルを病院に寄付するなどのボランティア活動も行った。
  昨年12月、戸田さんと駒村さんは、訪問介護事業所を始めるため「まちかどNPO笑い声と歌」を発足。メンバーには十字路の参加者も多い。
  「互いに補い合い、住んで良かったと思える生活が送れるよう、(それぞれが)笑いと歌声を地域に提供することが大切」と駒村さんは話す。
  活動の問合せはTEL(475)8065駒村さん。
(2006/2/11

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