TOP街角ほっと情報潮 風│異彩探訪私の周辺地域の試み│スポーツ│  │ご意見・ご要望本紙概要











 

学生たちのまちづくりB
漁港までの人の流れつくり
日大理工学部海洋建築工学科近藤健雄研究室
石塚チーム

 サンフランシスコの「フィッシャーマンズワーフ(漁師波止場)」は、海を活かしたまちづくりとして成功した例。昨年10月、国交省主催で「船橋フィッシャーマンズワーフ・プロジェクトコンテスト」が開かれ、学生たちが「港まち船橋」を描いた。最優秀賞は日本大学理工学部の石塚大貴さんたちのグループだった。

 石塚さんたちは昨年、環境調査や漁師への聞き取り調査などを行い、市街地に住む人たちと漁師たちの「どちらも嬉しい」新しい港のかたちを模索してきた。
  石塚さんたちが現地調査で気付いたのは「船橋は海が見えない街」ということ。例えば海沿いにある「ららぽーとTOKYO‐BAY」は、ビルの壁が遮り海を眺める構造ではない。船橋駅に降り立っても、どこに海があるかすぐには分からない。だから「新住民には、港町という意識が持ちにくい」のだ。
  江戸時代、幕府に魚介類を献上していた「御菜浦」としての歴史もある船橋漁港。船橋市が掲げる「海を活かしたまちづくり」という政策に、石塚さんたちは、海だけでなく周辺をとりまく、文化や産業、川とのつながりを取り入れた計画を考えた。それは、船橋駅から船橋漁港へ人の流れをつくること。JR船橋駅脇を流れる海老川沿いから船橋漁港へたどり着く流れだ。
  だが、住民がたくさん漁港にやってきては、漁師の仕事とぶつかるかもしれない。
  石塚さんたちは、漁師の生活サイクルを調査した。アサリやノリ、巻き網漁などは朝6時前に出航し昼過ぎに戻る。午後は、漁師にとっても魚を揚げて明日の準備をする忙しい時間帯だった。一方、市民の散歩時間も昼過ぎに集中する。
  一般市民が、漁師の仕事の邪魔にならずに漁港を楽しめる工夫はないものか。
  思いついたのが「ピア」という桟橋。桟橋は、2階ほどの高さで、海老川の歩道から船橋港に沿うように延長するというもの。下では漁師が普段通りに仕事をし、一般市民はピアを自由に往来しながら海眺め、漁業の様子を知ることができる。桟橋の先には、獲れたての海の幸を味わえるレストランや、漁港と市民との情報交換の場となるセンターなども設置する。
  街から港までを安全に歩き、船橋の産業や文化と出会い海に癒される。「港から船橋が始まる。海や川と一つとなった船橋」という思いを石塚さんたちはプランに込めた。
(08/02/16)

■プロフィール 新潟県出身の石塚大貴さん、東京都出身の加山哲雄さんと高橋佑輔さん。4月からはそれぞれゼネコンなどに就職。最優秀賞を獲ったプロジェクトタイトルは「船橋市と住民の新しい流れ」。

 








 

 

 

 

 

 


.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyrightc 2005船橋よみうり新聞社 All rights reserved.