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学生たちのまちづくり

 学生たちが、街づくりに参加する機会が多くなった。あくまでも教育としての研究の一環だが、学生たちの提案が地域を動かすこともしばしば。学生たちによる現地調査や分析が商店主や地域役員にも説得力を持って伝わり、街づくりにも変化が見えてきた。学生たちが関った街づくりから見えてきたものは何か。今春卒業する学生たちに聞いてみた。

@ 地域での商店街の役割  千葉大大学院 蔵本裕子さん

■くらもとゆうこ 鳥取県出身。人文社会科学研究科総合文化研究専攻。研究課題「地域社会におけるリーダー層の歴史的変遷と今後の展望〜千葉県船橋市本町地域を事例として」。

 蔵本さんは、船橋市本町通り商店街のイベント「きらきら夢ひろば」(以下「きらゆめ」に略)に04年から関った。商店街衰退の危機感から、NPOの協力を得て、03年から春と秋の2回、パフォーマンスなどをとり入れたイベントだ。
  蔵本さんが「きらゆめ」で注目したのは、商店主たちが「危機を自覚」し、その方策に「NPOをとり入れた」という点だ。一般的に「商店街は閉鎖的」と言われる中、積極的に自らのフィールドに呼び込んだ商店主たちの行動は、蔵本さんには新鮮だった。
  とはいえ、課題は継続性。運営については、複数のNPO団体に関ってもらっているが、一部の人への負担は依然として大きい。
  継続性を阻むものの一つに「忙しさ」がある。見過ごされがちだが「商店街の忙しさ」は並大抵ではない。
  蔵本さんは「きらゆめ」の運営に関る、ある商店主の役割を調べてみた。PTA、町会、行政の委託委員など複数の役を掛け持つ。このことは、多忙さを示すと同時に、地域づくりを担ってきた証しでもあるという。もし首都圏のベッドタウンから商店街がなくなり、東京へ通勤する会社員だけになれば、地域役員の引き受け手はどうなるのだろうか。日中の地域見守りを考えても、地域にとって「商店街はなくてもいいということにはならない」と蔵本さんは考える。
  「きらゆめ」では昨年から「ボランティアポイント」を始めた。イベントを手伝うとポイントがたまり同商店街の買物に利用できる仕組みだ。それに参加した60歳の男性がいた。その体験をきっかけに、男性はNPO活動に本格的に関わるようになった。
  これは新たな展開だった。自分たちがイベントをしかけて楽しませるだけのものから、地域の人とNPOを結びつける出会いの場「つなぐ」という地域社会の機能の一つを獲得しつつあるからだ。商店街が地域で果す役割は、以前にも増して大きいのではないか、本町通りでの活動を通して、蔵本さんはそう思うようになった。(08/02/16)

 

 








 

 

 

 

 

 


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