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  全国のコンクールで高い評価 
理科楽しむ若者たち

「理科離れ」と言われる。IEA(国際教育到達度評価学会)の国際数学・理科教育調査の中学校における理科の成績順位が70年の1位(18ヵ国)から03年6位(46ヵ国)に後退、また「理科を好き」な生徒は55%と、米国73%や英国83%に比べれば低い。07年4月から国は小中学校へ科学の専門家を配置する「理科支援員」制度を始め対策を練る。などと言われながらも、「科学の甲子園」と言われる「日本学生科学賞」(読売新聞社など主催)には全国から毎年約6000点の応募がある。本紙エリアで今年は、習志野高校生物部が2年連続、前原中学1年の大島七海さんが入選した。また芝山高校の敷地内で生徒と教員が育てている「里山生態園」は、「全国学校ビオトープ・コンクール」((財)日本生態系協会主催)で153校のうち上位10校に残った。2月10日には最終審査に臨む。3者に共通するのは「毎日の観察」。その積み重ねから得た成果を取材した。

■全国学校ビオトープコン上位10校ノミネート 
船橋芝山高校「里山生態園」

 評価されたのは、地域の植生維持と、活動9年という継続性。
  「里山生態園・芝山湿地」は、斜面林からの湧水を引き込んだ、同高敷地内にある約600平方bのビオトープだ60年代の宅地造成以前に地域にあった谷津田や雑木林などかつての原風景を99年から教員と生徒の手で復元してきた。湿地には希少種となったオニヤンマのヤゴやサワガニが生息し、生物多様性の維持に貢献している。
  毎日、「科学研究同好会」の生徒5人が観察を行う。「学校の教材だけではない、地域の財産となってきた」と顧問の佐野郷美教諭。9年間の活動が地域の風景として定着してきた。
  10日、国立オリンピック記念青少年総合センターでの最終審査に臨む。

■日本学生科学賞入選3等 
市習志野高校生物部「プラナリアの行動に関する研究」

 プラナリアは、水や湿気の多い場所にいる小さな生物。昨年、水面を逆さに歩く理由を研究、今年はさらに進化し2年連続の入選となった。
  今回は、水中を漂っていたプラナリアが水面を腹ばいになって逆さの格好で進むに至るまでに、「水の容量が多いほど腹ばいになるまでの時間が長い」という法則性や、プラナリアの活動と休眠のサイクルに注目した。
  そのため、プラナリアの動きをデジタルカメラで1分間ごとに24時間撮影。夏休みも長時間、データ処理に追われた。
  「サンプル数が少ないなど課題が残ったが、高い評価を受けて嬉しい」と部員5人。来年はもっと多くのサンプルを集めて「納得できる結論に導きたい」と意欲をみせる。

■日本学生科学賞入選1等 
大島七海さん「トビイロシワアリの研究2007」

 トビイロシワアリはどこにでもいる普通のアリ。4歳年上の兄・洋音さんと自宅の庭で小学校入学前から観察を始めた。
  毎朝登校前に、写真を撮り、気温を測り、アリの動きに気を配る。観察では「エサを集めた砂で隠す」アリの習性を利用した。自分たちの体の数十倍ものエサを数分で隠してしまうこともあれば、そうでないときもある。7年間の観察から分かったのは、「アリは気温が高くて降雨などで湿っているときが元気」ということ。梅雨から夏が活発だ。
  さらに昨夏は、「アリが安心する空間」についても研究。「アリの体の大きさにぴったり合う2_前後が一番安心する」という結論に至った。
  「受賞は驚いている。今は最近気付いたアリの役割分担に注目している」と楽しそう。

 








 

 

 

 

 

 


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